【ゴールドジムで見る】スキルを生かす論理的思考!②【MUP WEEK10】

さて、WEEK9から一週間!

前回はスキルを実際にビジネスに活かすには論理的スキルも必要だという話をしました。

この記事から見る方は、まず前の記事をご覧いただいてからをオススメします。

ikechon
今回はフレームワークが多めだからちょっと大変かも…

この記事で分かること

サービス設計の流れ
実務的なフレームワーク
サービスの浸透方法

サービス設計の流れ

今回はサービスを作っていく上で実務的なフレームワークを順序立ててアウトプットしていきます。

流れはこんな感じ。

  1. 3C分析
  2. SWOT分析
  3. 4P分析
  4. デプス調査
  5. ペルソナ設定
  6. 市場調査

ikechon
時間が掛かるからドンドンいくよ…

①3C分析と②SWOT分析

3C分析は3つのCから成り立ちます。そのままですね。

3C分析

  1. Customer:顧客
  2. Company:自社
  3. Competitor:競合

SWOT分析もそれぞれの頭文字から成っているよ。単純。

SWOT分析

  • Strong:強み
  • Weakness:弱み
  • Opportunity:拡大機会
  • Threat:縮小脅威

まずはこの分解した3つに、SWOTを交えて分析をしていきます。

都内のゴールドジムを例にして進めてみましょう。

ikechon
近くには24時間制の小型ジムがある設定でいくよ。

Customer:顧客

オフィス街、サラリーマンが7割、30代が多い、退社後の夕方が混む

Company:自社

強み:広大な面積にマシンの豊富さ、オフィス街で人が多い

弱み:営業時間が限られる、面積が広いので家賃が高い

拡大機会:フィットネス需要の増加

縮小脅威:24時間制の小型ジムの増加、競合の会費の安さ

Competitor:競合

24時間制、OLが比較的多い、無人営業、会費が安い

まずはこんな感じで、自社と他社の特徴を洗い出して可視化できるようにしておきましょう。

ikechon
現状だと会社帰りに通う人がほとんどだね!

③4P分析

  • Product:製品
  • Price:価格
  • Place:場所、流通
  • Promotion:販売促進

さきほど書き出したSWOTを使った3C分析を基にして、4Pに沿った新しい提案や改善案を書き出していきます。

ikechon
また分析…分析分析…

4Pに沿った新しい提案を出す

Product:製品

サラリーマンの男性が多いので、ズボンプレッサーを導入して顧客満足度を高める。

OLを取り込むため女性専用エリアを作る。

Price:価格

女性向けの低価格プラン、体験用プランを新たに導入

Place:流通

時間の無いサラリーマン向けにWEB入会フォームを作る。

Promotion:販売促進

無料体験を実施、公式SNSアカウントをフォローすると入会金無料

ここで、ぜひやって欲しいことがあって、自社と他社の4Pを対照表にして書き出して置いて欲しいんです。

マネでいいので、とりあえず描いてみてください。(私もマネです。)

こんな感じ

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a
こんな感じでザッと書きましたが、いつでも見える化をしておくことが大切です。

簡単なようで意外とやっていないパターンが多く、改めて課題を洗い出すには非常に有効だと思います。

ikechon
劣っている部分を改善して、強みは伸ばすことを心掛ける。単純に考えよう!



④ニーズ・デプス調査

街頭調査で質問形式を取るのでも結構ですので、簡単な調査を思い浮かべましょう。

ニーズ調査

多くの人に「こんなサービスがあったらどう?」と簡単に質問をする程度で。

この際、分かる範囲で相手をカテゴリー分けしておきましょう。(男女、年齢層とか)

デプス調査

ニーズ調査の結果で特定のニーズがあったカテゴリーの層を5〜10人定度呼び、リラックスした環境の中でアンケートを取ります。

ikechon
ここで押さえておくべきポイントが4つ!
  1. スモールトーク(リラックスした会話)
  2. ライフスタイル質問(家族構成や1日の流れ)
  3. ワンアヘッド質問(家庭の経済状況など踏み入った内容)
  4. WHY質問を3回(なぜ必要・不要などの質問)

最後のWHY質問の際には、ヒアリングしたい新たな自社サービスや製品について問うようにしてください。

普段から接客や面と向かって顧客と関わるサービスの業種だと実践しやすいかもしれません。(パーソナルトレーナーとか)

価値のある調査になるのは間違い無いので、難しい業種でも謝礼を設定して実施する価値は大いにあると思います。

⑤ペルソナ分析

ペルソナとは、架空の人物像を作り上げることです。

デプス調査から見えてきた共通点を持つ架空の人物像を作り上げるのです。

ikechon
架空の人物像に共感した同世代が興味を持つのが狙いなワケか

では冒頭で書き出したゴールドジムを引っ張り出して、架空設定してみましょう。

ペルソナ設定の実践

・秋山絵里(あきやま えり)
・27歳、品川のIT企業に勤務
・年収:450万、千葉県千葉市在住
・見るからに太っているが、自分では太っていないと思っている
・言葉が話せる様になった幼い甥からポヨポヨと言われ肥満に気付く

デプス調査で多かった特定ニーズの層が20代後半のOLだった場合はこんな設定を立ててみます。

この年代の人達が欲しがるジムのサービス提供や、一人称視点で”実際に痩せてイケメン彼氏ができる目線のCM”を作ってもターゲットに響くかもしれません。

ikechon
獲得したい顧客層が明確にできるね。フムフム。

⑥市場調査

最後、市場調査!(中国語みたい)

市場規模を図っていくわけですが、市場規模は以下のように求めます。

ペルソナとの同様人物×利用意向×メンタルアカウント=市場規模

ikechon
わけわかんねぇ。
まず、ペルソナは先ほど設定した人物像ですね。
商圏範囲にペルソナと一致する年代の人数を「同様人物」に仮定。
そのうちの利用意向人数を掛ける。(デプス調査で好反応だった人数の割合)
最後にメンタルアカウントを掛けると正確な市場規模予測が出ます。

ikechon
メンタルアカウントってなんだよ…

メンタルアカウント

人それぞれ異なる「どれくらいまでなら払える」といった金額設定のことを指します。
ゴールドジムに少ないOL層を獲得するため女性限定プランを提供する場合、人によって安い・高いの感覚は異なりますよね。
実際に計算してみる
  • デプス調査で10人中8人が月7,500円なら女性プランに入会すると答えた(80%)
  • 品川区の20代後半OLは2万人いると仮定

2万人×0.8%×7,500円=1億2,000万円

上記がペルソナに基づいたターゲットの市場規模推定になります。

ジムは月額なので年間にすると12ヶ月で14億4千万ですね。

ちなみに、品川区のOL人数は勝手に当て込んでます。

本当ならどうやって出すの?と言うあなたは、フェルミ推定に戻りましょう!

ikechon
めちゃくちゃ疲れた。WEEK8からアウトプットのレベルが上がってきている。

まとめ

長かったです。

実際にここまで見ただけだと理解が浅いと思いますが、自分の想像を紙に書きながら当てはめて復習してみると、

それなりに理解が深まるはずです。

ikechon
見ているだけじゃ忘れやすいよ。
実際に順を追って書き出してみることをお勧めします。
次回は、提案書の書き方に移ります。
いよいよビジネスっぽい!それではWEEK11で!
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